7/1の「九条の会・東京大交流会」は、
700人を超える参加者を得て、
盛会の内に終わりました。
参加されたみなさん、
協力して頂いたスタッフのみなさん、
どうもありがとうございました。
当日の様子については今後紹介していきますが、
渡辺治さんの講演については
下記で配信していますのでご利用下さい。
東京の「九条の会」大交
流会を終えて
1
2012年7月
1日、港区内の正則高校において、東京の「九条の会」大交流会が開かれました。九条の会東京連絡会
が11年5月に提起した以降、実行委員会を毎月開催し
(14回)、プレ企画「憲法審査会などにみる改憲動向の特徴と私たちの課題」(4月26日、高田健
氏)、「この国はどこへ向かおうとしているのか」(5月
28日、坂本修弁護士、上条貞夫弁護士)の学習をおこなったうえ、@改憲派の動きに対する「草の根
からの反撃」をどう構築していくか、その条件はどこにあ
るか、A改憲反対の運動と原発・消費税・比例定数削減・秘密保全法・TPP参加・橋下ファシズムな
どを許さない運動をどのように結合・発展させていくか、
そこで「九条の会」が果たすべき役割は何か、B以上の課題を追求する中で「九条の会」が克服すべき
問題点は何か、活かすべき到達点は何か、を目標として午
前10時から午後4時半まで開かれました。
2
全体会は午前中
に体育館で、活動するアイドルグループ制服向上委員会の登場で開幕。「ダッ!ダッ!脱・原発」など
歌5曲と踊りには、“高校生の女子が九条の会に関心を持
ち、迫力ある歌と踊りで我々に訴える姿に感動した”“体いっぱいに平和を歌い、政治批判を展開する
彼女らに拍手!”“若さあふれるトークと歌声、今の若
者、捨てたもんじゃないと思った。老骨をはげましてくれた。ありがとう”等々、若い彼女たちの元気
で力強いメッセージは参加者に大きな感動を与えました。
続く渡辺治一橋大学名誉教授の講演「憲法を日本のチカラに!」は、@私たちは今どこまで来たのか、
今どこにいるのか、A野田政権は何をやろうとしているの
か、B憲法が活きる社会をつくるには〜憲法をチカラに!の3部構成で90分に及び、“9条運動が果
たしてきた役割、到達点が理解でき、励まされた。同時に
3・11以降はまさに改憲勢力との綱引きにある現在の情勢も理解を深めた。原発ゼロ、TPP阻止
は、党派を超え、要求で一致でき、改憲勢力を追いつめてい
く展望があり、確信の持てる講演だった”“徴兵制のない日本国の青年たちが戦地へ動員されることの
ない幸せを実感できていない話、にもかかわらず一方では
反原発で青年たちに限らず首相官邸包囲の行動に立ち上がっていることの意味も改めて認識した”
等々、勇気と展望そして課題を確信できたとの感想が多数寄せ
られました。
午後からは各教室で3つの分散会、および「若者・高校生―伊藤真さんと語ろう」「教科書・こどもの
教育を考える」「徹底討論・次世代への継承」「新しいメ
ディアと九条」「伊藤千尋さんと語ろう“9条を世界へ”」「東アジア共同体と内外情勢」「いま沖縄
を考える」「橋下ファシズムを考える」「横田基地撤去
へ」「DVD脱原発」の九つの分科会が開かれ、交流と上記1の目標について討議を深めました。
3
渡辺講演と討議
を通して、参加者は次の重要な視点を確認することができました。
平和と反貧困の国民運動が改憲の策動を押し止め、政権交代まで実現したこと。しかし財界とアメリカ
の猛烈な巻き返しで民主党政権は変質し、野田政権は消費
税・TPP・原発・比例定数削減、そして改憲という構造改革推進と軍事大国化を「大連立」で強行し
ようとしていること。改憲案ラッシュは、08年には多数
を占めた改正反対が12年3月の世論調査(読売新聞)では30%対54%と逆転したことを背景にし
ているから、「憲法改正」が大連立の条件となることは間
違いないこと。
民主党のこれ以上の変節を許さないためには、地域を拠点に、憲法をチカラに、大きな輪を作っていく
ことが求められていること。防衛官僚だった新潟県加茂市
の小池市長は「自衛隊を人殺しの軍隊にしない」ため九条の会のよびかけに賛同し、その後も市町村合
併反対、県立加茂病院の産科廃止反対、「日本一の福祉の
町」をめざした結果、昨年の5期目は無投票当選と地域は変わったように、反動的逆流には良心的な保
守層および社会運動の新たな波を輪にして、「9条と25
条が生きる社会」を積極的に掲げて国民の中に訴えていくこと。
今の若者は「憲法が活かされていない社会」の最大の被害者であるが、若者だけでなくすべての階層の
苦しみの根源は「憲法が活かされていない社会」にあるこ
と、したがって今日の最大の課題は「憲法が活きる社会」をつくるにはどうしたらいいかにあること。
そのためにも「九条の会」は自分の地域をよく見て憲法が
本当に活かされているか点検し、憲法という国民に与えられた武器を使って地域を変える巨大な波をつ
くり上げていくこと。「憲法をチカラに」幅広い層とのつ
ながりこそ逆流を押し流す力であること。それが「九条の会」が地域に根をおろすということであり、
九条の会は高齢者が自分たちの力で改憲を阻止しなければ
ならないとの思いから立ち上がり、若者の悩みは雇用と就職にあり「9条」ではないが、その中で自分
たちが立ち上がらないと原発を止めることはできないとの
思いから参加層が拡大していること。「憲法が活きる日本!」の前進は改憲阻止の大きな力となるこ
と。
4
当日、700名
を超える人々の参加が都内のほとんどの地域から得られたことは(不参加は1区2市2町1村および島
嶼)、確認できた上記の重要な視点を広く伝えていくため
にも、すべての地域で根をおろした「九条の会」の運動を推し進めていくためにも、大きな力となりま
した。
また、2010年11月に東京連絡会が呼びかけて行った「東京・9条まつり」において、参加者は戦
争の悲惨さや基地被害の実態を直視して平和の尊さを再認
識し、憲法が保障する豊かな人権を活かすことこそ平和の礎であることを噛みしめ、9条をまもるため
に今後何ができるか、何をしなければならないかの決意を
新たにしました。
さらに、2011年12月の「さようなら原発。平和・9条―音楽と講演のつどい」では、間らしく生
きたい」「安心して働きたい」「平和のうちに生存を」が
切実な要求となっており、憲法が生きいきとする社会の実現へ向けた「大きなうねり」をつくり上げて
いくことを参加者は確認しました。この決意と確認は今回
の大交流会を通して、さらに強固かつ内実豊かなものとなり、今こそ「九条の会」の「出番」であるこ
とを参加者全員が確かめ合ったことでした。
以上
2012年8月20日
九条の会東京連絡会
九
条の会・東京大交流会
2012.7.1(日)@正則高校
「憲法を日本の
チカラに!」
<九条の会・東京
大交流会に関する文書>
- 7月1日の「東京大交流会」のチラシ表→こ
こからダウンロードできます。
7月1日の「東京大交流会」のチラシ裏→こ
こからダウンロードできます。
- 5月28日のプレ企画第2弾のチラシ→こ
こからダウンロードできます。
- 4月26日のプレ企画第1弾のチラシ→こ
こからダウンロードできます。
- 「九条の会・東京大交流会」の要綱と参加申込書→こ
こからダウンロード
九
条の会・東京大交流会
「憲法を日本の
チカラに!」
「3・11」から一年余、「復興」「原発ゼロ」へ向けての道もまだ見えません。そのとき、国会の憲法審
査会が始動して改憲への動きがすすめられています。
この国のありようが問われています。東京の地域・分野の「九条の会」が大結集した「大交流会」で、情勢
をしっかりと捉えて、首都東京から国民運動の力を強 めていきましょう。
とき:2012年7月1日(日)10
時〜
ところ:正則高等学校
資料代:1000円
◎午前10時〜
12時
全
体会
1
歌:制服向上委員会「ダッ!ダッ!脱・原発」ほか
2 講演:渡辺 治さん(九条の会事務局、一橋大学名誉教授)
「憲法を日本のチカラに!」
◎午後1時30分〜4
時30分
分散会(10教
室)
渡辺治さんの講演を
受けての語り合い
―い
ま憲法第九条を守る国民の力を急いで強めるとき
分科会
(10教室)
1 若者・高校生ー
伊藤 真さんと語ろう(法
学館憲法研究所・東京高校生平和ゼミナール連絡会)
2 教科書・こどもの教育を考える(大田)
3 九条の会の日常活動(かなまち)
4 次世代への継承(法大OB)
5 新しいメディアと九条(マスコミ)
6 伊藤千尋さんと語ろう「9条を世界へ」(シネ・フロント読者)
7 東アジア共同体と内外情勢(下町人間天狗講)
8 いま沖縄を考える(みなみ野)
9 橋下ファシズムを考える(中央区)
10 横田基地撤去へ(福生、あきる野)
ブース出
店(3教室)
お弁当、コーヒー、
クッキーなどの飲食店、
9条バッジ、スプーンなどの物品販売、
パネル、ポスター、パンフレット
など活動展示ブース
などなど多数。
◎自己紹介カード交換 〜「東京大交流
会」は会と会との出会 いの場!〜
参加者は、自分の所属する九条の会
を紹介する「自己紹介カー
ド」を50枚ぐらい準備してきてください。分散会や分科会などで知り合いになった人と「自己紹介
カード」を交換することで九条の会と会とが知り合いになれ ます。
自己紹介カー
ドとは…
大きさはA5サイズに「所属す
る会の名前」「連絡先」「発足
年月日」「組織の構成」「普段の活動内容」「財政」などを記入して、50枚ぐらいコピーして持
参して下さい。
当日は、受付にも1枚提出して下さい。
参加申し込み
申し込み書をFAXまたは郵便で事
務局まで送ってください。〆切6月10日。資料代は当日受付で。
主催:九条の会東京連絡会
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町148松村ビル4F
電話03-3518-4866 FAX03-3518-4867
チラシと申込書はココ(表・裏)
からダウンロードできます。
九条
の会・東京大交流会
プレ企画第
2弾!
5月28日(月)
17:30開場、18:00開会
豊島区民センター6階
講演「この国はどこへ向
かおうとしているのか?」
議員定数削減、秘密保全
法、橋下ファシズムの動き を考える。
講師:坂本修さん(弁護士)
プレ報告「橋下ファシズムと
ナチス─いまが大事。」
講師:上条貞夫さん(弁護士)
資料代:800円
九条
の会・東京大交流会
プレ企画第
1弾!