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改憲阻止
第4回実行委員会



日 程:2013年5月27日(月)18:00〜20:00
会 場:豊島区民センター
参加者:21人

1 情勢討議

  最初に現在の情勢について、事務局長から次のような報告がありました。
 今回の改憲策動の特徴は96条改正先行論にある。これが台頭してきたのは、9条改憲を前面に出すと抵抗感が強 いが、いま明文改憲に踏み出さないと金輪際できないという危機感が改憲派にあるからだ。国会では改憲派議員の大 連合を作りたいと考えているが、今のところ、公明党が慎重な態度を見せているので96条改憲で取り込みたいと考 えている。しかし、この戦術にも矛盾があって、96条改憲は立憲主義を傷つけてしまうため、大手マスコミ(全国 2紙とほとんどすべての地方紙)、9条改憲派も含む憲法学者、右派論客もふくめて反対論が広がっている。「96 条の会」も発足した。公明党や民主党の態度はいつ賛成にまわるか不安な点もあるので安心はできないが、潮目は変 わってきている。世論の力を大きくする必要がある。

 他方、改憲派は、こうした明文改憲策動と並行して解釈改憲策動も進めており、「国家安全保障基本法」構想を打 ち出して集団的自衛権の実態化を図ろうとしている。実態が憲法条項と乖離すればする程、明文改憲に対する抵抗感 も弱まるだろうという戦略だ。解釈改憲の策動も注意して阻止していく必要がある。

 以上の報告を受けて、討論では、中国・北朝鮮脅威論の影響力は強く、9条改憲を容認する気分が広がっている、 しかし96条改憲はそれとは別に慎重論・反対論が広がっている、女性雑誌でも取り上げられている、などの意見が 出されました。

2 運動について の事務局長報告

  以上の情勢論議をふまえて、今後の運動について事務局長から次のような報告がありました。

 いま全国で自民党改憲案についての学習会が活発に行われている。東京でも立川駅で宣伝したらティシュが1時間 で2000個さばけたり、改憲反対デモに外国記者が沢山来て海外に向けて報道しているなどの話を聞く。明らかに 潮目が変化している。ここに確信を持とう。出鼻を挫けば(96条をつぶせば)その先へは進めない。

 運動の進め方について言えば、まずポスターをさらに数種類作成しようと思っている。今日も図案を持ってきたの で意見を出してほしい。また署名用紙については近い内にホームページでアップするので自由に活用してほしい。こ れの集約は行わないので、連判状のつもりでどんどん対話してほしい。また中国・北朝鮮脅威論にもとづく国防意識 の高まり(渡辺治さんはこれを「防衛的ナショナリズム」と呼んでいるが)にどう対処するか、その方法論を考える 必要がある。それから中央線沿線で一斉宣伝行動が準備されているが、それを全都で取り組めないかという提案が出 されているので、それについてもみなさんの意見を出してほしい。

3 討論

 以上の報告をうけて自由に討論しました。

 まず全都一斉行動については、「一斉行動の必要性については賛成するが、自分の会が参加できるかどうかは持ち 帰って議論しないとわからない」「準備に時間がかかる」などの声が出され、できる会から自主的に近隣の会とネッ トワークを作って各地で一斉行動の企画を作りつつ、東京連絡会でそれを相互に紹介しあいながら全都的な一斉行動 を丁寧に構築していこうという話でまとまりました。

 他方で「そうした一斉行動よりも、開店休業の会を再活性化し、東京に800あると言われる九条の会のネット ワークをつくりあげることの方が先ではないか」「九条の会の呼びかけ人が「九条の会のみなさんへ」というアピー ルを出したのだから、これを地域の九条の会に届けきることが大事だ」という意見も出されました。東京連絡会とし ても九条の会の「みなさんへ」アピールを広げる努力をすることになりました。

 また今秋(10月14日)開かれる「九条世界会議in関西」についても、これが成功するよう東京の各会に紹 介・宣伝することになりました。
 最後に、九条の会の「みなさんへ」アピールでは、都道府県・ブロック単位で交流会を開こうとの提起がなされて いるが東京都の交流会をどうするかについて話し合い、どういう規模と形で開くかは今後相談するとして、何らかの 形で交流会を10月頃に開くようにしようと決まりました。

今後の実行委員会の予定は以下の通りです。
次回  6月24日 豊島区民センター
次々回 7月29日 豊島区民センター

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