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★ニュース『生きいき憲法』
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第5回懇談会の記録
日程:2011年3月28日(月)18:00〜20:20
会場:けんせつプラザ東京(東京土建本部)5階会議室
参加者:38人
今
後の取り組みについて、事務局から次のような提案がありました。
「この間、2回の懇談会をもって話し合ってきました。いろいろな意見が出ました。それをまとめて次のような提案を考えてきました。
- 2013年秋に大規模なイベントを行う。
- 2012年6月に東京レベルの大交流会を行う。
そのための実行委員会を来月からスタートさせる。この大交流会に向けて、この間の話し合いで出された3つの課題、すなわち@全小学校区に九条の会をつく
る、A東京連絡会と地域の会のつながりを強める、B「まつり」の取り組みでできたつながりをさらに強める、の3つの課題に取り組んでいく。大交流会ではそ
の成果を交流しあい、さらに2013年の大イベントへとつなげていくステップにする。
- 以上の取り組みを成功させるため、まずは今年の5月20日に大学習会を開く。
今の情勢は表面上は改憲阻止したと言える状況だが、水面下ではさらに危険な動きがある状況である。今の情勢をよくつかみ、大きな構えで九条の会の運動を広
げていく必要がある。
以上の提案を受けて、自由に討論しました。以下、主な意見を紹介します。(→印は発言への回答です)
- 提案したいことがある。九条の会はばらばらの会としてやってきたが、そろそろひとつの組織に統一したほうがいいので
はないか。情勢に追いついていけるのか。
→いや、九条の会は各自が自主的な市民運動として取り組まれてきた。そのよさ失うのは良くない。もどかしい部分があっても、その原点は失うべきではない。
- もともとの九条の会はどんな取り組みを予定しているのか?
→今年は6月4日に講演会、11月19日に全国交流集会をやると聞いている。
- 練馬区では大泉教会で講演会をやった。これは震災の影響で急遽会場変更して行なったもので、テーマも「原爆・被爆者
と憲法九条」だったので、集まるか心配だったけど、大盛況だった。自粛論もあったけど、むしろ今こそがんばるべきだと思う。
- 今回の提案には賛成。それとは別に思うことを言うと、草の根運動はいいことだと思うが、やはり全国組織をつくって政
府に要求を出していくような、そんな運動も必要なのではないかと思う。今日は事務局の提案について議論してもらったらいいが、いつかこの問題も話し合って
もらいたい。
- 全国的な組織や統一的な組織にした方が動きやすいという考えもわからないではないが、そういうものに頼るのではなく
て、一見面倒なようでも、まず自分が動いて、それがまわりに広がっていくという運動をめざすべき。その意味でも大交流会は大事。
- 前回、中大の学生とみなみ野の会がDVDをつくる取り組みが紹介された。「まつり」でも若者が頑張っている姿が見ら
れた。若者はいまいろいろな問題に関心を持っているし、またネットの活用などにもたけている。若者のパワーを活かすことができればマスコミなどを動かすこ
ともできる。
- 事務局の提案に賛成ではあるが、イメージがわかない。実際、私たちの会も勢いが足りないし、世間も原発問題や自衛隊
の活躍などで反応が冷たい。今後はかなりの力量が求められてくると思うが、どうしたらいいのかがわからない。
- 5月20日の大学習会のチラシに「この国は抜本的に変えるしかない」とあるが、これはどういう意味が込められている
のか?
→これは事務局がつけたキャッチコピーで渡辺治先生が選んだ演題ではない。しかし、いま日本の政治が大きく動こうとしており、危険な動きにも警戒しなけれ
ばいけないと感じている。そういう全体の動きをつかむ学習会が必要だと考えていて、こういう大きなキャッチコピーを打ち出した。
- 今日の議論では事務局提案の是非についてはっきりさせたいので、それについての意見をおねがいします。
- 事務局提案については、いったん地元に持ち帰って検討します。それとは別に意見がある。ひとつは地元から出されたも
のだが、東京連絡会はもっと営業的精神を持つべき。運動は黒字を出さなきゃダメだという気持ちで取り組んで欲しい。ふたつめは九条の会は九条を守るの一点
のみが一致点。地元の会には様々な政党の支持者もいるので、その枠を踏み越えることのないようお願いしたい。みっつめはこの震災・国難の時期に九条の訴え
をやりにくいとの声もあるが、むしろいまこそ大事だと思う。命を大切にする精神では共通なんだから工夫して取り組めば必ず響くときだと思う。
- 九条の会の原点に帰ることをいつも思い出すことが大切。出発点は9人のアピールだった。あれはいざ国民投票となった
時に必ず過半数を獲得できるようにするのが目標。大イベントのことばかり考えると重くなるけど、内容は情勢によって変わる。そこは柔軟に考えて、でも大き
な構えで取り組んでいこうよ。
- 最近、新聞のコラムで赤川次郎がとてもいい事を書いていたので紹介します。
- 私の区では地方選挙の全候補者に九条についてのアンケートを出しました。結果はいずれHPで紹介します。国難だから
といって自粛するのはよくない。
- 私の地元は大規模な団地だが、ここでもたくさんの世帯が避難所に泊まった。みんな不安がっている。自治会で募金を訴
えたら短時間でたくさん集まった。いま命の問題にみんな関心を寄せているので、九条の会はもっと元気に取り組んでいい。
- この懇談会に今日はじめて参加しました。いろいろ勉強になりました。原発問題だけでなく、改憲問題でも政府側は情報
をあまり出さないようにしている。向う三軒両隣の精神で草の根に根ざした運動をとりくんでいこうと思う。
- 自粛については、自粛すれば誰がよろこぶかを考えれば意味がわかってくる。胸をはってやっていこう。
- 最近では駅のエレベーターすら止まっている。これはバリアフリー用なのに止めるのはおかしい。そういうこともどんど
ん言っていかなければ。
- 原発はどこで事故が起きても地球全体の問題になる。またこのタイミングで派遣切りが進んでいる。そういういろんな問
題が起きている。命の問題とむすびつけて広く語っていくことが大切。
以上のような討論をふまえて、最後に事務局から次のようなまとめが出されました。
「まずは5月20日の大学習会を成功させましょう。また大交流会や大イベントについてはまだイメージがわかないし、地元に持ち帰って相談したいとの声も
あった。みんなで作っていくものなので、実行委員会の発足については次回の懇談会で決めることにしたい。」
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