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★ニュース『生きいき憲法』
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第4回懇談会の記録
日程:2011年2月28日(月)18:00〜20:20
会場:けんせつプラザ東京(東京土建本部)5階会議室
参加者:26人
1.都知事選挙候補者への公開質問状について
事務局から、前回の懇談会で提案した都知事選候補者への「公開質問状」について、その提案を取り下げたい旨の報告があった。取り下げの理由は、@現在の立
候補状況を見ると、そういう意図がなくても、九条の会が特定候補を推しているかのように受け取られかねない、A東京連絡会は連絡ネットワークであるという
性格に照らして適切であるか疑問である、B九条の会の運動の今後の発展のために必要な取り組みなのか疑問である、の3点である。まず、この報告ついて討論
しました。
- 「そもそもやるべきでない」という話でなく、「今回はやらない」という提案であるなら了解する。将来の可能性を縛る
のはよくない。
- いや、こういう取り組みについてどう扱うかのルールをはっきりさせることが大切だと思う。九条の会が選挙に関わるの
も個々の会がやるのは自由。だけど東京連絡会のようなものが名乗りを上げて取り組むのはおかしい。東京連絡会は個々の会のそうした活動をお互いに情報交流
し、連絡とりあう役目にある。
- 公開質問状を誰の名前で出すのかという問題でもある。個々の九条の会なら会員や事務局でよく話し合って合意が得られ
れば問題はない。でも東京連絡会の場合、全東京の九条の会が参加して話し合ったわけでもないのに、名前からあたかも東京全体の九条の会の合意を得ているか
のような印象を与えてしまう。それはまずいと思う。
- 確かに、より幅広い人と九条の一点でつながるという趣旨から見れば、取り組むべきではないかも知れない。今日の提案
に賛成です。
- 今、日本は(韓国と同じように)民主主義の否定に向かっているように感じる。公開質問状をやめるならそれでもいい
が、何らかの方向性を積極的に打ち出すべき。攻勢的に打って出ないと危険だと思う。
- 東京連絡会では取り組めないというのならそれでもいいが、私の地域では取り組みます。私はそういう取り組みが必要だ
と思う。
- それぞれの地域の会が取り組むのは問題ない。東京連絡会としてはそういう取り組みを積極的に紹介し、連携をつくる役
割を果たしたいが、東京連絡会の名前で取り組むことはしない、というのが今回の提案です。それで了承して欲しい。
2.「まつり」を含む今後の取り組みについて
- 議論のたたき台として(事務局の総意ではないが)個人の意見を述べます。前回の懇談会では東京連絡会のつながりを強
化する取り組みが必要との声があった。それは大事だと思うが、漠然と方向性なく取り組んでも進まない。むしろ、次の「まつり」をいつやるのかを決めて、そ
こまでにどんな取り組みをしてつながり強化するか、というプランを持って進めることが大事だと思う。「まつり」を定期的にやって、その中間期に九条の会の
つながり・ネットワークが強化されていく、そういう活動のサイクル(形)を作ることがいま求められていることだと思う。
- いや、「まつり」のようなものをいつ、どういう形でやるかは情勢によって変わるので、事前に決めてしまうべきではな
い。全国交流会だって地域ブロック交流会になってまた全国交流会に戻った。形は運動を進めながら決めていくしかない。
- 品川ではすでに九条の会がいくつもあり、開店休業の会もあるが、新たに作りたいという意欲もある。そして横の連携を
つくろうという意欲が高まっている。そういう意欲が刺激され、促進されるような取り組みを東京連絡会で考えて欲しい。
- 八王子では毎年秋に「平和を愛する文化祭」という企画があるが、ここで八王子にあるすべての九条の会が集まって顔を
会わせようと一昨年から取り組みはじめた。準備はなかなか大変だったけど、やってみてお互いの顔を見て元気になった。そういう企画を各地で取り組むといい
と思う。
- 昨年の「まつり」も準備の過程であちこちの結びつきを作ったと思う。しかし、まつり当日は忙しくて交流できなかった
し、その後もまだその結びつきを生かしきれていないと思う。これからその結びつきを生かした取り組みをしたい。例えば、東京南部という括りで大田区と品川
区などが交流を深めるのもいいと思う。
- 先日、渡辺治さんの講演会に参加してきました。そこで聞いた話では、全国的にも九条の会の広がりのテンポは落ちてき
ている、開店休業の会もあるし、何をしたらいいのかわからないという会も多い、とのこと。そういう現状に応じた取り組みが必要だと思う。
- 練馬でも6つの会から経験を聞きたいとの要望が出されて交流会をやりました。東京全体でも交流会を開いたらいいので
はないかと思う。また各地の地元と相談して、その地元中心の企画を考えたらいいのでは。いずれも行政区単位の交流ならそれぞれでやれるが、行政区を越えた
範囲での交流会や企画は東京連絡会でしかコーディネートできない。
- 昨年の「まつり」はつながりができてよかった。東京にはすごい力があると自信がついた。みんなで力を合わせれば良い
ものができる。臆せずにやるべきだ。
- 「まつり」をやって何が残ったか、を考えてみた。「五憲の会」(五日市憲法の会)ができた。今後このつながりをどう
活かしていくか、先日、関係者が集まって話し合った。そういう成果があるが、他方で小学校区単位で会を広げることには結びついていない。
- 中央区でもネットワークづくりを大事にしてきた。今日でも八王子や大田区・品川区の話を聞いて我が意を得たりの感が
ある。つながりをつくることで元気になる。
- 私は在日韓国人ですが、在日は日本がふるさとなのにやどかり的な意識のままでいる。自分たち自身が日本を守らなけれ
ばいけない、在日九条の会を作りたいと思った。どうしたらいいのか、日本人の知恵も借りたい。
以上のような討論を行ないましたが、方向性を定めることはできませんでした。
次回(3/28)には合意が得られるよう、事務局で改めて提案を練ることにしました。
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