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ス『生きいき憲法』
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日程:2010年9月13(月)18:00〜19:00
会場:豊島区民センター
参加者:53人
講師:高田健氏(許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局、九条の会事務局)
1.沖縄と若者
名護市長選に続いて名護市議選で辺野古移転反対派が大きく前進した。9月12日に東京で辺野古移転に反対か賛成かのシール投票を行ったところ、300人
が投票してくれた。その多くは若者で、反対240人、賛成30人、分からない30人だった。また「九条おじさん」の箕輪喜作さんが1人で集めた「憲法九条
を守ってください」署名は実に3万5千筆。その半数以上が若者です。このように若者は沖縄や9条に関心をもっているが、私たちの運動はその若者を引きつけ
て来なかった。これを克服するという壮大な運動となう。その可能性は大いにある。本気で取り組んでいこう。
2.連立政権下の憲法問題
明日、民主党代表がきまります。民主連立政権が誕生した力は、政治社会の中心問題となった貧困解消・生活第一に国民が期待したことにある。しかし、菅尚
人は新自由主義に回帰し、小沢一郎は「マニュフェストを守れ」という構図になった。沖縄問題でも、菅は日米合意尊重、小沢は海兵隊不要論。このように民主
党内が対立しており、どちらが首相になるかで私たちのたたかい方は異なってくる。
しかし、この間、連立政権の下で貨物検査特別措置法成立、改憲手続法施行(5月18日)、内閣法制局長官の事実上答弁禁止など、いくつかの憲法問題が
あったが、これに対する市民運動は弱かった。反省しなければならない。
3.安保防衛懇談会報告
今、大変な問題起きている。8月27日、菅首相の私的諮問機関「新たな時代の安全保障と防衛力懇談会」が「新たな時代における日本の安全保障と防衛力の
将来構想─『平和創造国家』を目指して」と題する報告書を提出した。これは年末の「防衛大綱」改正の布石となるもの。柱は、武器輸出三原則、防衛予算
GNP1%枠、非核三原則、集団的自衛権行使禁止という9条の下で国是とされてきた諸原則のすべてを「見直せ」と要求している。日本の防衛政策と方針を
「受動的な平和国家」から「日米同盟」の下で自衛隊=武力を駆使した「能動的な平和創造国家」に全面的に転換させようとする過激な内容となっている。ま
た、自衛隊の機関紙「朝雲」の記事だが、幹部が酒を飲みながら「どうして自衛隊はクーデターを起こさないのか」の話をしている。政治の混迷期に必ず出てく
るような動きが、今、「政権交代」を機に出てきており、十分警戒する必要がある。
4.前衛
7月の参院選では共産党と社民党が後退した。この10年間、両党は右肩下がりを続けている。真剣に考えないといけない深刻な問題である。そのためには1
人ひとりが「前衛」でなければならない。箕輪喜作さんを見ているとそう思う。箕輪さんは若者に切り込んでいる草の根の前衛だ。1人ひとりがこれをやり切れ
るかが問われている。また、どうやって共同行動=統一戦線を切り開くか。大変な仕事だが、これも前衛の仕事だ。これをやらないと10年間の右肩下がりは今
後も続くことになるだろう。
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