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第2回懇談会の報告
2009年6月15日(月)、18:30〜20:30、文京シビックセンター、地下学習室にて第2回懇談会を開催しました。参加者は31名。議題は、
(1)東京連絡会発
足1周年の企画について、(2)来年5月の国民投票法施行に向けた取り組みについて、の2点です。
最初に事務局を代表して都丸さんが開会の挨拶、平野さんが議題(1)(2)についてたたき台(事務局案)を提案しました。
議論はフリーディスカッションで行われ、参加者から以下のような意見が出されました。
- 今年の全国交流集会は地域ブロック別になると聞いたが、ブロック別交流集会と発足1周年企画の両方は大変ではない
か。さらに各区市地域レベルでもそれぞれ発足何周年の準備もある。これは大変だ。
- NHKがスペシャルドラマ「坂の上の雲」を3年がかりでやる。そのロケセットとして石川県加賀市に原寸大の戦艦三笠
が再現されている。そういうレベルでも改憲に向けた世論誘導がなされるのではないか、要注意だ。
- 改憲派の攻勢が強まっている時だからこそ、いま一度、九条を守る運動がどうあるべきかについての理論的な整理が必要
だ。単純な左右対立構図にとらわれて、改憲派の仕掛けに対して単純に反発するのでは勝てない。国民が納得する整理が必要だ。
- 発足1周年企画について、この事務局案では若い人は来ないだろう。もっと若い人を巻き込むことを本気で考えて企画す
るべきだ。
- 事務局の提案は「お決まり」のパターン。もっと思い切った企画を考えるべき。例えば、各政党の代表者に来てもらい、
青年の代表、市民の代表と一緒に討論するとか。
- 大きな施設を丸一日借り切ってやるのはどうか。いろいろなコーナーを設けて、演劇・映画鑑賞、講演、交流、討論な
ど、それぞれの会が企画を持ち込みあって作る。入場料だけでなく参加料(企画主催料)を集めれば財政的にも黒字になる。
- 高校生のピース・パーティー9が成功したと聞いた。彼らにも企画の主催者になってもらい、われわれ老人たちとジョイ
ントで企画にしたらどうか。
- 原水禁世界大会の2日目の分科会のような企画はどうか。あるいは毎年5月に九段会館でやっている憲法フェスティバル
のような企画はどうか。
- 一ヶ所で集中的にやる大企画もいいが、都内に800も会があるのだから、それぞれの企画をリレー式につなぐのはどう
か。各地の企画をシリーズにして、その全体が東京全体の企画となるようなやり方。
- みんなの意見を聞いていると話が大きくて、うちは細々とやっているので、どう噛み合わせられるかと考えてしまうが、
ここでもうひとまわりパワーアップする機会にしたい。
- 「大企画で何人来たから成功だ」というのではない。運動の水準がアップすることが評価の基準だと思う。
- 意識の高い人ばかりが集まっても駄目で、九条について迷っている人がより深く考えてもらえるようになることが企画が
成功したかどうかの基準だと思う。
- 「9条世界会議」の事務局を担ったピースボートに呼びかけて共同で企画を持ったら、参加する人の幅も広がるのではな
いか。
- ただ、あの「9条世界会議」では、一人ひとりと対話して署名を2万筆も集めた「九条おじさん」のような、コツコツと
人とつながる活動に十分な光が当てられなかったのが残念。そういう企画にしたい。
- 今日の状況は、貧困問題、25条問題を抜きには語れない。9条と25条を結びつける企画が必要だ。
- 9条は国家間の相互の信頼関係抜きには守れない。北朝鮮脅威論をどう考えるか、東北アジアにおける信頼関係をどう構
築していくかとセットであるはず。
- 韓国の民主的な弁護士やソウルの九条の会ともつながりがあるので、来てもらって交流することもできる。
- この夏に衆議院総選挙がある。この選挙で選出された国会議員全員に「憲法調査会をやるな」などの要請行動をすべき
だ。
以上のように議題の(1)(2)の両方にまたがって、積極的な意見が数多く出されたため、「討論のまとめ」として以下の3点を確認しました。
- ”来年には国民投票法が施行される”という今日の情勢にふさわしく、九条の会の運動がさらに強く大きくなるためには
どのような取り組みが必要かという観点から、この秋から来年にかけての企画を練り直す。
- その企画の時期や内容について、今回の事務局提案にはこだわらない。また発足1周年企画やブロック別交流会との関係
についても今後の話し合いの中で決めていく。
- その話し合いを実行委員会という開かれた形で進め、より多くの人の参加で作っていく。
第1回実行委員会は7月13日
(月)18:30〜20:30に開催することになりました。
会場は文京シビックセンター・地下1階・学習室です。
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